線香発祥の地、堺より、家伝の秘法に加え日頃から品質の向上に専念し、よい匂をお届けいたします

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堺のお線香

 15世紀頃、遣明貿易や東南アジア交易の日本の基地として、堺の地には海外から様々な物が輸入されました。沈香・白檀などの香料もこれら交易品として堺を通じて国内に持ち込まれました。
当時堺は、これらの貿易により強大な経済力を持ち、今井宗久や千利休といった文化人や大商人を輩出しました。その頃「お香」の調合法も大いに研究されました。

 現在のお線香は、16世紀に中国から製法が伝えられ、堺で製造したのが線香製造のはじまりであると言われています。江戸時代を経て今日でもその伝統技法と調合方法を受け継いでこの地で作られ続けています。

参考:堺線香工業協同組合HP「堺線香について」

 お線香は、『タブの木』皮を乾燥させて粉にしたものを基材に、沈香などの天然原料の香木や漢薬などを調合して作ります。タブの木の皮は、粉末にして焚いても匂いが少なく、香りの邪魔になりません。
この粉末に水分を加えると、適当な粘りが出て棒状に加工する線香造りには大変重要な役目を果たします。

沈香

 東南アジアに生息するジンチョウゲ科ジンコウ属(学名:アクイラリア・アガローチャ Aquilaria agallocha)の植物である沈香木などが、風雨や病気・害虫などによって自身の木部を侵されたとき、その防御策としてダメージ部の内部に樹脂を分泌、蓄積したものを乾燥させ、木部を削り取ったものを指します。原木は、比重が0.4と非常に軽いものですが、樹脂が沈着することで比重が増し、水に沈むようになります。幹、花、葉ともに無香ですが、熱することで独特の芳香を放ち、同じ木から採取したものであっても微妙に香りが異なります。

沈香の原木
画像:沈香の原木
 日本書紀によると、推古天皇3年(595年)4月、淡路島の漁民が漂着木片を火の中にくべたところ、よい香りがしたので、その木を朝廷に献上したところ重宝されたと記されています。これが日本で最初の沈香に関する記録とされています。

 沈香は香りの種類、産地などを手がかりとして、いくつかの種類に分類されます。その中で特に質の良いものは「伽羅」(きゃら)と呼ばれ、大変貴重なものとして乱獲された事から、現在では、ワシントン条約の希少品目第二種に指定されています。伽羅の語源は梵語で黒を意味する「カーラアグル」とされ、伽南香、奇南香の別名でも呼ばれます。
また、シャム沈香とは、インドシナ半島産の沈香をさし、香りの甘みが特徴。タニ沈香は、インドネシア産の沈香をさし、香りの苦みが特徴です。

伽羅

伽羅
画像:伽羅

 伽羅(きゃら)は沈香の特に上質のもので、古くから沈香とは区別されてきました。
江戸時代には腹痛をなおし,強壮剤にも利用されてきたといわれます。東大寺正倉院御物の蘭奢待(らんじゃたい)はその最高品だとされます。

 蘭奢待とは、奈良時代に中国から伝来した香木と言われます。正倉院宝物。最上の伽羅で,香道では「東大寺」と称します。足利将軍の義満・義教・義政,織田信長,徳川家康らが小片を切ったとされ、蘭奢待の字画の中には東大寺が含まれています。

白檀

 ビャクダン(白檀、学名 Santalum album)はビャクダン科の半寄生の熱帯性常緑樹で、爽やかな甘い芳香が特徴です。インドでは古くはサンスクリットでチャンダナとよばれ仏典『観仏三昧海経』では牛頭山(西ガーツ山脈のマラヤ山(摩羅耶山 秣刺耶山)とされる)に生える牛頭栴檀(ゴーシールシャ・チャンダナ go??r?a-candana)として有名でした。栽培もされ、紀元前5世紀頃にはすでに高貴な香木として使われていたとされています。

白檀
画像:白檀
 この白檀は半寄生植物で、成長すると吸盤で寄主の根に寄生します。幼樹の頃はイネ科やアオイ科、成長するにつれて寄生性も高まり、タケ類やヤシ類などへと移行し、宿主となる植物は140種以上数えられます。雌雄異株で周りに植物がないと生育しないことから栽培は大変困難で、年々入手が難しくなっており、インド政府によって伐採制限・輸出規制が掛けられました。